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古代ギリシャでも重宝されたプロポリス

プロポリスは数ある健康食品の中でも特に古くから人々に利用されてきた長い歴史があります。
4000年以上も前のメソポタミア文明の時代にすでに民間薬として利用されていたという資料もあります。
古代ギリシャでも重宝されたプロポリスの長い歴史を振り返ってみましょう。

古代ギリシャの「歴史」や「動物誌」に登場するプロポリス

プロポリスという名前は古代ギリシャ人により命名されました。
古代ローマでは負傷兵士の傷の治療薬としてプロポリスが使用されていたと伝えられています。
プロポリスのプロは守る、正面という意味のラテン語、ポリスは都市という意味のギリシャ語です。

古代ギリシャの歴史家のヘロドトス(BC485頃~420頃)は人類最初の歴史書とされる著書「歴史」の中で、プロポリスが薬として使用されていることについて記しています。

古代ギリシャの哲学者であり且つ生物学者として有名なアリストテレス(BC384~322)は「動物誌」という著書を遺しています。
その中でプロポリスについてまとめると次のようなことを書いています。

・ミツバチが花や樹木から樹液を集めたもの
・巣を作るのに使用する
・他の生物から巣を守るため、巣の内部に塗り込める
・巣の入り口に塗り固め、入り口を狭くする
・色は黒で刺激臭が強い
・打撲、切り傷、皮膚疾患に効く薬である

アリストテレスのこの記述から、プロポリスは古代ギリシャの時代にすでに「薬」として認識され使用されていたことが推測できます。

ヨーロッパの薬の聖書「薬物誌」にも記されたプロポリス

古代ギリシャの医師、ディオスクリデス(AD40~90)はヨーロッパの薬の聖書といわれる「薬物誌」の中でプロポリスの薬効について、ミツバチの巣の入り口付近にあり、ものを引きつけ棘を抜き、燻し蒸すと咳止め、塗ると皮膚の腫れや発疹を消し去るというような記述をしています。

また古代ローマのプリニウス(AD23~79)も「博物誌」全37巻の中で、棘などの摘出、神経の痛みや皮膚の腫れ、ただれを緩和し、治りにくい病気を治すと記述しています。

西ヨーロッパを中心に世界のあらゆる場所で使用されてきたプロポリス

ミツバチは人の歴史よりはるかに長い歴史を生き抜いてきました。
そのミツバチの生産物であるプロポリスは4000年以上前のメソポタミア文明の頃にすでに薬として使用されていたとは感慨深いものです。

古代エジプトではミイラの防腐剤として使用され、あのクレオパトラも老化防止に使用していたのではといわれています。

イランでは11世紀に哲学者のアビセンナが、プロポリスは棘抜きに効果があり、傷の消毒と鎮痛に効くとし、12世紀頃にはグルジア共和国でも傷の治療薬として利用されていたとする記録があります。
更に16世紀頃には南米ペルーのインカ帝国のインカ族が、感染症予防にプロポリスを使用していたとされています。

このようにプロポリスは世界中で長い年月に渡り、人々の傷を癒し、痛みを緩和するのに役立ってきました。

日本でのプロポリスは?

日本でプロポリスが紹介されるようになったのは1985年以降です。
西欧、中東などに比べてずっと後になった理由のひとつは、プロポリスを作るのはセイヨウミツバチで、日本のミツバチはプロポリスを作らないからだといわれています。
 

古代ギリシャから今日に至るまでの長い歴史を持つプロポリス

現在の国内で流通するプロポリスは圧倒的にブラジル産が多いのですが、こうしてプロポリスの歴史を振り返ってみると、プロポリスと人の関わりのはじまりは、古代ギリシャに代表される西欧といえるのではないでしょうか。

数多くの健康食品の中で、プロポリス程、長年に渡り人々に重宝され続けてきた天然物質もそう多くはありません。

これだけ長い歴史を持つプロポリスですが、効果効能についてはまだすべてが解明されていません。
今後、がんに対する有益性など、新たな研究結果が発表されることが期待されています。

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