ブラジル産のプロポリス
プロポリスは南米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど、世界中で採集され、産地により成分や特徴に大きな違いがあるとされています。最も多くのプロポリスを生産している国はブラジルです。
ブラジルのプロポリスの特徴についてご紹介します。
ミツバチの巣材、プロポリス
プロポリスはミツバチが樹木の樹皮や新芽、蕾から採集した樹液と唾液などの自らの分泌液を混ぜて作られた物質です。ミツバチの巣の修理や補強に使われ、巣内を病原菌や細菌から守る役割を兼ねています。
ブラジル産のプロポリス
アマゾンの熱帯雨林の高温多雨で湿度が高く、病気が蔓延しやすい環境に生息するブラジルのミツバチは、より強力なプロポリスを作り出すと考えられています。ブラジルには良質なプロポリスを作るアフリカナイズドミツバチが生息しています。
アフリカナイズドミツバチは防衛本能が強く、巣を病気から守るために強力なプロポリスを早く生産します。
ブラジル産のプロポリスの特徴
ブラジル産の高品質のプロポリスはキク科のアレクリン(学名、バッカリス・ドラクンクリフォリア)という植物の新芽の部分にしか含まれない化合物を多く含んでいるという分析結果があります。特に有効性の高いブラジル産のプロポリスはミナス・ジェライス州で採集されるアレクリン由来のグリーンプロポリスです。
グリーンプロポリスという名の通り、濃緑色をしています。
ちなみにグリーンプロポリスは1988年に日本人の養蜂家により発見されました。
ブラジルのプロポリスの品質は6段階
ブラジルは広大な国で、ブラジル産のプロポリスといってもその産地により品質に違いがみられます。ブラジルのプロポリスは品質により最高品質のSランクからA、B、C、D、Eランクの 6段階に分けられています。
品質により価格も大幅に違いがあります。
最高品質のSランクはプロポリスの持つ有効成分、アレクリンに含まれるアルテピリンCなどの桂皮酸誘導体を最も多く含んでいます。
Sランクに次ぐA、Bランクのプロポリスもアレクリンの含有量が多く高品質です。
C、Dランクはユーカリを原料とするプロポリスで健康食品にも多く使用されています。
Eランクは最も質が低く、有効成分の含有量が少ないため、効果があまり期待できません。
グリーンプロポリスの特徴
グリーンプロポリスは桂皮酸誘導体のアルテピリンC、バッカリン、フラボノイド、キナ酸、カフェ酸エステル類、テルペン類などが豊富に含まれています。そのため抗菌性が高く、免疫力と抵抗力の向上が期待されます。
プロポリスの選び方
継続摂取ができるように選ぶ
プロポリスは医薬品ではないため、効果を期待するためにはある程度継続して摂取することが望まれます。そのため品質、飲みやすさ、価格などをよく考慮して選ぶ必要があります。
最高品質であっても、あまりに高額であれば継続するのは難しく、かといってあまりにも価格の安いものは品質が劣り、効果が期待できません。
ブラジル産は等級などを確かめる
ブラジル産のプロポリスの場合、購入に先立ち、プロポリスの原料の等級、添加物の内容などをよく調べることをおすすめします。甘味料や着色料などが多く添加されているプロポリスも販売されているため、注意が必要です。
ブラジル産以外にも北米産、中国産、オーストラリア産、ヨーロッパ産などのプロポリスが多く出回っています。
ブラジル産よりも有効性は多少劣るといわれていますが、価格はブラジル産よりも平均して安く販売されています。
それらの商品の中にも安心して使用できるものが多くあります。
逆にブラジル産として販売されているプロポリスの中に、優良と謳いながら低品質のものが使用されている粗悪品もあります。
そのあたりも考慮に入れ、納得のいくプロポリスを選びたいものです。