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プロポリスとピロリ菌の関係

ピロリ菌に感染している日本人は推定約3,500万人はいるとされ、これは先進国の中では高い感染率です。
1994年に国際がん研究機関は、ピロリ菌は胃がんの原因であると発表しています。
強い抗菌、殺菌作用のあるプロポリスの摂取はピロリ菌にどのように影響するのでしょうか?

ピロリ菌とは?

ピロリ菌はヘリコバクター・ピロリという名のヒトの胃の粘膜に住むらせん型の細菌です。
ピロリ菌は人のほか、犬、猫、猿、豚の胃にも感染します。
ピロリ菌は数本のべん毛を持ち、胃粘膜で活動します。

以前は胃酸のある胃に細菌は住めないと考えられていました。
しかしピロリ菌はウレアーゼという酵素をだし、胃の中にある尿素を分解してアルカリ性のアンモニアを作ることができます。
そのアンモニアをバリアに胃酸を中和し生息しています。

ピロリ菌の感染経路

ピロリ菌の感染経路は完全には解明されていませんが、幼児期に経口感染するのではと考えられています。
幼児の胃酸は弱く、ピロリ菌の住みやすい環境であるといわれています。
ピロリ菌は一度感染すれば、そのままずっと胃粘膜に住み続けます。

ピロリ菌と胃の病気

ピロリ菌は胃の粘膜に活性酸素や毒素を作り、胃粘膜を傷つけます。
その結果胃潰瘍、十二指腸潰瘍、スキルス胃がん、慢性胃炎などを発症するリスクが高まります。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌に感染した人は医療機関で除菌治療を受けることができます。
一般に除菌は複数の抗生物質を服用して行います。
そのためピロリ菌が耐性を得ることがあり、除菌が思うような効果をあげないことがあります。
また除菌治療により下痢、発熱、腹痛、味覚の異常などの副作用がおきる可能性もあります。
除菌治療の期間は通常1週間の投薬で、効き目がないと二次、三次の除菌へと長引きます。

プロポリスとピロリ菌の関係

プロポリスはミツバチが植物から採集した樹液と分泌物を混ぜ合わせた天然の物質でフラボノイドをはじめ数百種類もの成分を含みます。
主成分はフラボノイドで抗菌、殺菌、抗ウイルス、抗酸化、抗炎症、鎮痛作用などが認められ、天然の抗生物質とも呼ばれています。
このためピロリ菌の増殖を阻止し、除菌する働きが期待されます。

毎日、継続してプロポリスを摂取すると、ピロリ菌により傷ついた胃粘膜の炎症と痛みを緩和させ、ピロリ菌が作る活性酸素を除去し、健康を維持するように働きかけます。

プロポリスは医薬品ではなく健康食品なので、即効性は望めませんが、継続摂取により穏やかに効果を現します。
抗生物質のような副作用の心配もなく安全性が確認されています。
注意事項として、アレルギーのある方や喘息の方は摂取を控えます。

プロポリスを選ぶ時のポイント

プロポリスの購入に際し、原料、 原産地、 使用方法、用量が記載されている製品を選びましょう。

液体タイプが最も吸収が早く効果が高いのですが、独特の風味があります。
それに比べると効果はやや落ちますが、錠剤やカプセルタイプはずっと飲みやすく継続しやすいというメリットがあります。
価格も製品によりかなり幅があります。
継続可能な価格の製品を選ぶようにしましょう。

プロポリスは樹液の元になる植物の種類により成分や特徴が異なります。
強い抗菌、殺菌作用を望む場合はユーカリやアレクリン系のものを選ぶとよいでしょう。
ユーカリ系はブラジル産またはオーストラリア産、アレクリン系はブラジル産のプロポリスです。

自分のニーズに合ったプロポリスを選び、ピロリ菌対策と健康の維持、増進に努めましょう。

まとめ

・ピロリ菌は胃粘膜に住む細菌
・ピロリ菌は胃粘膜を傷つけ胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎などを発症させる
・ピロリ菌の感染は幼児期の経口感染ではと考えられる
・除菌は医療機関で抗生物質の投薬治療により行う
・抗生物質の投薬治療は耐性菌の出現、下痢、腹痛、発熱などの副作用の可能性あり
・プロポリスは抗菌、殺菌、抗ウイルス、抗酸化、抗炎症、鎮痛作用がある
・プロポリスは継続摂取でピロリ菌の除菌、及び胃粘膜損傷の回復や痛みの軽減に働く
・プロポリスは副作用はないが、アレルギー、喘息の場合は摂取しない
・抗菌、殺菌作用が特に強いのはユーカリ、アレクリン系プロポリス

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