プロポリス使用上のデメリットは?
プロポリスは抗菌作用があり、人に対しての有効性が認められ、サプリメントとしても注目されています。しかしデメリットもあります。
メリットとデメリットの両方をよく理解したうえで、上手に利用したいものです。
プロポリスの使用上のデメリット
アレルギーなど使用できない人も
プロポリスはミツバチが採取した樹液や樹脂とミツバチの分泌液を混ぜ合わせて作られます。そのためハチやハチミツなどのハチが関与する生産物にアレルギーのある人、ポプラ、針葉樹、マツ科の樹木、サリチル酸にアレルギーのある人はアレルギー症状が出る可能性があるため摂取できません。
経口摂取だけではなく、外用で使用しても接触性皮膚湿疹を起こす恐れもあります。
プロポリスにはミツバチが集めた花粉も入っているため、花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息の人も摂取しないように注意が必要です。
妊娠中、授乳中、小児が使用した場合の安全性については信頼に足るデータがなく、使用を避けるべきとされています。
このようにプロポリスは誰にでも使用できるわけではないというデメリットがあります。
独特の風味
ミツバチに関連するもので、まず思いつくのはハチミツです。しかしプロポリスはハチミツのような甘い味とはかけ離れた苦みと独特の匂い、そしてピリピリとする刺激があります。
正直、美味しいというには程遠い味といえます。
継続して摂取していると、多少はその味に慣れてくるとはいえ、それでもストレートで飲むのはかなり難しいです。
種類による成分の差と価格の幅
プロポリスは南米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど世界中で採集されています。ミツバチが使用する原料の植物の違いから、同じプロポリスでも成分に大きな差があるといわれます。
価格の幅も広く、同じ用量で数千円から一万円を超えるものまであり、選択が難しいというデメリットがあります。
扱いに手間がかかる
プロポリスは油性で水には溶けません。そのため、液体タイプはお湯に溶かして飲まなければなりません。
プロポリスは粘着質でベタベタとし、食器にこびりつきやすく、落とすのにも手間取ります。
使い捨ての紙コップを毎回使用すると便利ですが、そうすると経済的な問題があります。
牛乳やヨーグルトに混ぜると多少扱いやすいとはいえ、牛乳嫌いや牛乳を飲めない人もいるため、誰にでもおすすめできる飲み方とはいえません。
自分に合った飲み方の工夫が必要とされます。
プロポリスの有効性は現在も研究中
プロポリスを経口摂取した場合の有効性については十分なデータがなく、すべてが明らかにされているわけではありません。現在のところ、うがいに用いると効果的で、口腔内の痛みや炎症を軽減するのに有効であると考えられています。
プロポリスについては今も研究が進められているため、今後の研究発表と統一見解が待たれます。
このため、プロポリスに自分の期待する効果が得られるのかどうかが明確にされているか、事前に確認する必要があります。
継続使用が必要
プロポリスだけでなく、すべての健康食品やサプリメントにはそれぞれメリットとデメリットが存在します。医薬品ではないサプリメントに共通するのは、効果が出るまである程度の期間、継続して摂取する必要があるということです。
どうしても味が受け入れられない、経済的に負担が大きい、期待する効果が得られるかどうかがわからないなど、継続して摂取することが困難とされる場合もあります。
メリットとデメリットの両方をよく認識し、本当に自分に適しているかどうかを判断してから購入するようにしましょう。