プロポリスは天然の抗生物質
ミツバチの生産物の代表といえばハチミツですが、それ以外にローヤルゼリーとプロポリスがあり、どちらも健康食品の中では常に高い人気を得ています。特にプロポリスは天然の抗生物質とも呼ばれ、風邪やインフルエンザの予防対策に重宝されています。
プロポリスが天然の抗生物質と呼ばれる理由
プロポリスはセイヨウミツバチによって採集された植物の樹液と唾液などのハチの分泌物を混ぜ合わせて作られる希少価値の高い天然の物質です。プロポリスはミツバチの巣の隙間を埋める巣材として主に使用されますが、非常に強い抗菌、殺菌作用を持っています。
そのため害虫や雨風などの侵入を防ぎ、巣内部に細菌やウイルスが繁殖するのを抑制します。
そして巣の衛生状態を常に良好に保ち、ミツバチが病気にかかるのを防ぐ働きを果たします。
このような働きからプロポリスは天然の抗生物質と呼ばれます。
紀元前から薬用に使用されてきたプロポリス
プロポリスの歴史は古く紀元前300年頃にはすでに薬用としての効果が認められ利用されていたとの記録があります。古代エジプトのミイラの防腐剤として使用されたこともあり、医薬品として重宝されてきました。
その後、医学が進歩し、抗生物質が作られるとプロポリスの利用も一時減少しますが、抗生物質の副作用などが問題になると再び天然物質のプロポリスに注目が戻るようになりました。
日本のミツバチはプロポリスをほとんど作らないため、国産のプロポリスは研究用にのみ採集されています。
従って市場に出回っているプロポリスは外国産です。
プロポリスの成分
プロポリスはミツバチが樹液を集める元の植物の種類により成分が異なります。現在、国内で流通するプロポリスはブラジル産が最も多いのですが、ブラジル産のプロポリスの起原植物はユーカリやアレクリンです。
どちらの植物も豊富なフラボノイド、ミネラル、ビタミン、アミノ酸をはじめ数多くの有効成分を含みます。
プロポリスは抗菌作用に加え、抗酸化作用が強いという特徴があります。
プロポリスの有効性
プロポリスを経口摂取した場合の有効性についてはまだ研究中で、すべてが解明されているわけではありません。実験で有効性が確認されているのは、うがい用に用いた場合の痛みや炎症の軽減、口腔内形成手術後の早期の治癒、口内炎の改善などです。
外用に使用すると抗菌、殺菌作用が軽度の切り傷、擦り傷、やけど、打撲に有効に作用します。
今後はがんに対する有効性などの研究結果の報告が待たれます。
プロポリスに含まれるフラボノイドの抗酸化作用は、体内で発生した活性酸素を抑制し、細胞や血管、皮膚の酸化を防止し老化を食い止めます。
血管の老化が防止されると動脈硬化が改善され、血行が促進し、生活習慣病の予防にも有効です。
また新陳代謝を高め、美肌、美髪、育毛などの美容上の効果も期待できます。
天然の抗生物質プロポリスと一般の抗生物質の違い
使用目的の違い
プロポリスは天然の抗生物質と呼ばれていますが医薬品ではなく、病気の治療を第一の目的として使用するものではありません。プロポリスは健康を維持、増進し、免疫力を高め、病気に罹りにくい健康な体を作るための補助的な役割を果たすものと考えて良いでしょう。
一方、一般の抗生物質は医薬品であり、感染症の治療目的に使用され、それ以外の目的では使用されません。
定められた分量を日数分服用することにより菌の死滅を計ります。
飲み方の違いと副作用は?
飲み方の細かい制限がないプロポリス
プロポリスは継続使用することにより有効性が高まりますが、飲み忘れたからといって体に不具合が出るなどの心配はありません。また定められた摂取時間や回数制限などはなく、自分の都合に合わせて摂取することができます。
摂取量も細かい制限はありません。
基本的に好きな時に摂取し、気に入らなければいつでも使用を中止して問題ありません。
プロポリスは牛乳、乳酸飲料、ジュースなどお好みの飲み物と一緒に飲むことができます。
プロポリスの副作用は経口摂取した場合に胃腸、呼吸器、皮膚などにアレルギー反応が起きることがあります。
外用に使用した場合に接触性皮膚湿疹などが起きることもあります。
プロポリスはハチが作る物質なので、ハチやハチの生産物にアレルギーのある方や喘息の方は摂取できません。
正しく飲むことが重要な一般の抗生物質
一般の抗生物質は、定められた量と回数を処方された日数分、欠かすこと無く服用しなければ効果が得られず、使い方次第では抗生物質が効かなくなる耐性菌が発生するなどの危険性があります。抗生物質は種類により牛乳などの乳製品と一緒に摂取できないものがあります。
副作用として胃腸障害、カンジダ膣炎、耳鳴り、痙攣、皮膚障害、全身倦怠感、横紋筋融解症などが起きる可能性があります。
天然の抗生物質プロポリスを上手に利用するために
プロポリスの抗菌、殺菌作用を有効に利用するためにはプロポリス液を温めた牛乳やお好みのジュースなどに数滴垂らして飲むと良いでしょう。プロポリスは独特の匂いや苦み、刺激があるので、最初は飲みにくいかもしれません。
慣れるまではハチミツやヨーグルトに混ぜると飲みやすくおすすめです。
最も手軽で簡単な方法はプロポリススプレーや錠剤、カプセル、キャンディーなどの利用です。
喉の痛みや口内炎の痛みが酷い時は、プロポリススプレーを使い、マウスウォッシュの要領で口内洗浄した後うがいをするか、またはプロポリスのど飴を舐めると即効性が期待出来、早く改善されます。
自分のニーズに最も合ったプロポリス製品を見つけ継続的に使用すると健康維持に役立ちます。
是非一度天然の抗生物質をお試しください。