ユーカリ系プロポリス
プロポリスはミツバチが採集した植物の樹液を元に作られます。国内ではブラジル産のプロポリスが最も多く販売されていますが、ブラジル産のプロポリスはユーカリ系とアレクリン系があり、どちらも高い有益性があると評判です。
アレクリン系プロポリスはグリーンプロポリスとして有名です。
ではユーカリ系プロポリスについてはどうでしょうか。
ユーカリはプロポリスの原料になる植物
プロポリスはセイヨウミツバチが採集する樹液にミツバチ自身の分泌液を混ぜ合わせた天然の物質で、ミツバチの巣の材料として使用されます。プロポリスはミツバチが樹液を採集する植物により色や特徴が異なります。
プロポリスが作られる元になる起原植物はユーカリ、ポプラ、アレクリン、樺、松、マロニエなどがあり雑草木も混ざります。
ユーカリ系プロポリスは主にブラジル、オーストラリアで採集されます。
特にブラジルはユーカリとアレクリンという植物から採集される高品質なプロポリスを産出していることで世界的に有名です。
ユーカリの木の特徴
ユーカリはオーストラリアが原産のフトモモ科、ユーカリ属の常緑の高木で、100メートルにも成長する木もあります。ユーカリは500種以上もあり、白やピンクの花を咲かせます。
ブラジルにはオーストラリアから持ち込まれたユーカリが70~90種類程、植林されています。
ユーカリの葉はコアラの食事用として知られていますが、オーストラリアの先住民族のアボリジニの人々に伝統的に薬用として利用されてきた歴史があります。
現在、ユーカリは世界中で栽培され、精油や葉が多方面で利用されています。
アメリカではユーカリ油を食品に使用することが認められています。
ユーカリは適量使用では安全ですが、たとえば希釈せずにユーカリ油を摂取すると毒性が現れる可能性も指摘されています。
ユーカリ系プロポリスとは?
ユーカリの成分と有効性
ユーカリは葉に精油の他、ルチン、クエルセチン、クエルシトリンなどのフラボノイド、タンニンを含みます。ユーカリは呼吸器粘膜炎症に有効で、去痰薬として使用されます。
ヒトを対象にした実験では、気管支喘息の改善や歯垢の抑制に効果があったとする報告もあります。
抗菌、抗酸化作用の強いユーカリ系プロポリス
ユーカリは抗菌、殺菌力が強い植物で農薬を必要としません。そのユーカリを起原植物とするプロポリスは抗菌性に優れています。
またフラボノイドを豊富に含むことから強い抗酸化作用があります。
プロポリスの中では原液タイプが最も有効性が高いです。
ユーカリ系のプロポリス液をマウスウォッシュやうがい用に使用すると、喉の痛みや口内の炎症を軽減し、風邪やインフルエンザの予防に有効です。
ユーカリ系プロポリスの色
ユーカリは非常に多くの種類があるため、同じユーカリでも採集された種類によりプロポリスの色に違いがあります。ユーカリのプロポリスの原塊は、ユーカリの含有量が多ければ多い程黒に近づきます。
ユーカリ系プロポリスでも緑がかった色のものは、ユーカリ以外の雑草木など、他の植物が混ざったものです。
ユーカリ系プロポリスを摂取する時の注意点
ユーカリ系に限らず、どんな種類のプロポリスでもハチやハチの生産物にアレルギーのある方や喘息の方は摂取をしないように気をつけましょう。妊娠中、授乳中は安全性が確認されていないため、また1歳未満の乳児は乳児ボツリヌス症に罹る危険性があるため摂取しないようにしましょう。
ユーカリ系プロポリス購入時の注意点
ユーカリ系プロポリスの価格や品質の比較と購入に最も便利なのは通販です。ユーカリ系に限らず、一般に高品質の商品の価格は高めです。
プロポリスは独特の刺激と辛み、苦み、匂いがあり、慣れるまでは飲むのに苦労するかもしれません。
プロポリスの風味はユーカリ系でも他の植物系でもあまり差はありません。
錠剤やカプセルタイプはプロポリスの味を感じることなく飲みやすいです。
どのタイプにしろ、プロポリスの原産地、含有量、添加物の有無を確かめて購入しましょう。
市販のユーカリ系プロポリスは、ほとんどがブラジル産かオーストラリア産です。