プロポリスの抗菌・殺菌作用
プロポリスはミツバチが作る天然の成分で、強い抗菌、殺菌作用があることから天然の抗生物質とも呼ばれています。プロポリスの抗菌、殺菌作用は人を病気から守り、健康を維持、増進する強い味方です。
プロポリスの役割
プロポリスはハチの生産物です。同じハチの生産物のハチミツやローヤルゼリーがハチやハチの幼虫の食べ物であるのに対し、プロポリスは巣の防御を兼ねた巣材です。
ミツバチは数万匹の働き蜂と一匹の女王蜂でコロニーを作り暮らしています。
非常に混み合った巣の中で幼虫を育てなければなりません。
巣内に雑菌が蔓延し、病気が広がると巣の存続に重大な影響を与えます。
そのため常に巣内を雑菌のない、良好な衛生状態に保つ必要があります。
巣内の抗菌、殺菌にプロポリスは大切な役割を果たします。
プロポリスがミツバチの巣を守る
ミツバチは樹木から樹液を採集し、自らの唾液などの分泌物と混ぜ合わせプロポリスを作ります。作られたプロポリスは巣の隙間を埋める材料に使用されます。
巣の入り口にもプロポリスが塗られ、入り口が狭められます。
こうすることにより外敵が巣に侵入するのを防ぐことができます。
プロポリスは単に巣材としてだけでなく、その抗菌、殺菌作用で巣の中の雑菌を除去し、巣の衛生状態を良好に保ちます。
プロポリスの抗菌、殺菌作用のある成分
プロポリスはヨーロッパ、南米、中国、オーストラリアなど世界の多くの国々で採集されています。採集地や、樹液の元になる植物によりプロポリスの成分は異なりますが、どのプロポリスも主成分としてフラボノイドが含まれています。
このフラボノイドに抗菌、殺菌作用があります。
フラボノイドの種類と特徴
フラボノイドは植物の色素成分でポリフェノールの一種です。フラボノイドは、植物自身が紫外線や害虫から身を守るための抗菌、殺菌、抗酸化作用のある物質として産生されます。
フラボノイドは4000種類以上もあるとされています。
人に対する生理活性が認められ注目を集めている物質です。
フラボノイドは化学構造の違いからフラボン、フラボノール、フラバノン、フラバノール、フラバン、イソフラボンなどに分けられます。
フラボノイドは抗菌、殺菌、抗酸化作用のほかに、抗ウイルス、抗炎症、鎮痛、免疫機能向上、抗ストレス、アンチエイジング効果などが認められています。
プロポリスの抗菌、殺菌作用は何に効く?
プロポリスの抗菌、殺菌作用は口内炎や喉の炎症の改善、風邪の予防、切り傷、擦り傷の改善、ニキビや肌荒れの改善などに効果が期待されます。プロポリスは摂取だけでなく、外用に使用しても同じ抗菌、殺菌効果が期待できます。
抗菌、殺菌作用の特に強いプロポリスの種類は?
プロポリスは起原植物により効果に違いがあります。起原植物はユーカリ、ポプラ、アレクリン、白樺、マツ、マロニエなどがありますが、ユーカリ系とアレクリン系のプロポリスの抗菌、殺菌作用は特に強いとされています。
ユーカリ系はブラジル産かオーストラリア産、アレクリン系はブラジル産が国内のほとんどのシェアを占めます。
古代エジプトでも利用されたプロポリスの抗菌、殺菌作用
プロポリスは紀元前から使用されてきました。古代エジプトでミイラの防腐剤としてプロポリスが使用されたほか、古代ギリシャや古代ローマでも兵士の傷の薬として用いられてきました。
このような古い時代にすでにプロポリスの抗菌、殺菌作用が知られ利用されていたのです。
まとめ 〜 プロポリスの抗菌、殺菌作用を利用し健康維持へ
プロポリスの主成分、フラボノイドには抗菌、殺菌作用があり、口内炎や喉の炎症の改善、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防と改善に効果が期待されます。プロポリスは軽度の怪我やにきびなど、外用に使用しても抗菌、殺菌作用が期待できます。
抗菌、殺菌作用の特に強いプロポリスを希望する場合はユーカリ系、アレクリン系のプロポリスがおすすめです。
プロポリスを毎日継続して摂取し、感染症にかからないよう予防に努めましょう。